2022年9月から12月にかけてプレイしたゲームの感想と本年度の総括
まず直近のと同じようにさらっと。いやもうこんなTwitter以下のクソみたいな一行インプレですらサボれば人間なんぼでもサボるんやなという戒めを逆に(?)込めて同様のスタイルで。
9月。
『ソウルハッカーズ2』をトロコンしました。昔ながらのファンからすりゃ言いたいことは山ほどあるでしょうし、俺だって「なんでソウルハッカーズ風味のシャープエフイーやねん」などと思うところもありましたが、単独のゲームとしては合格点であったと判断します。
でもバトル倍速やらダッシュやらは最初から実装しとくべきだったね(トロコン後の出来事)。
『駿河屋』でありとあらゆるものを売りました。ボードゲーム、ゲーム、各種デジタルデバイス、等など。大掃除になったうえちょっとした小遣いが入ってきて良い気分です。しかしこれが不思議なもので「あれ……? これも売れたんじゃね……?」という思想力学が働きはじめ、第二陣の射出は目前となっております。
『スプラトゥーン3』を触りました。「プレイした!」とは言い切りたくないな。なんか界隈ちょっと怖いし。そもそもNot for meとまでは言わないけれどなんとなく肌に合わない部分があるんだよ。現時点でいうならこのゲームやるなら『Overwatch2』やるわ、みたいな。
『粗大ごみ』を色々捨てました。一番心理的にも物理的にも価格的にもデカかったのはオカムラのバロンチェア。なんで捨てるねんといわれますと、そりゃもうあちこちにガタがきていたからで。公式の問い合わせに「こうこうこうなんですけど修理おいくらまんえんハウマッチ?」って聞いたら「12万ドスエ」って返ってきたので捨てることにしました。
今は諸々あって手元にあるエルゴヒューマンのを使ってますが特に不自由なし。椅子にはゼニかけろといいますけど、最近のジャップブランドは調子に乗りすぎっすよー。
『創の軌跡』をクリアしました。いや、だから……。
『黎の軌跡』をクリアしました。どこからともなく聞こえてきた「だいぶマシになっている」という評判はなるほどその通りで、ゲームの根幹部分のブラッシュアップが一気に進んでいます。一切の前後知識抜きでいけば良質なJRPGとすらいえるかもしれません。
また、一部では「軌跡語録」のようにあげつらわれることのある台詞回しですが、ぶっちゃけ”黎のコレでだいぶマシになったほうです”。いちいち指摘してるやつは軌跡エアプか? このシリーズは視覚を通してダイレクトに脳に届くラノベです。粗悪なドラッグみたいなもん。
とにかく、『軌跡』はここから仕切り直すんだという強い意志を感じます。俺はそこを最大限評価したい。実際結構おもしろかったからな。
10月。
『黎の軌跡Ⅱ』をクリアしました。初代から順当な進化を遂げて……いや……なんかこう……もうちょっとなんとかならんかったんか? ナンバリングタイトルに停滞感を漂わせるのファルコムのお家芸なのか? そうかな、そうかも……。
前作からの切れ味鋭い台詞回しは要所要所で健在。最近プラットフォームの倫理やら自主規制やらでタマを抜かれた惰弱なキャラクターがあちらこちらにいるなか、結構頑張ってるほうじゃないですか。
それにしても『閃』以降の『軌跡』って全部”同じ”だよなー。なにがってゲームが。バトルが。戦闘が。展開が。キャラクターが。なにもかもが同じなんだよ。つまりこれはサザエさんの再発明なんだ。
『モンスターハンターライズ:サンブレイク』を一通りクリアしました。🦪🦑をしばきたおし、そして最終的には貫通ライトボウガンを振り回すクソ野郎と相成り申した。是非はともかくHunterPieを導入してるのでスコア的にクソ野郎ってことはないです。
このゲーム、アップデートが来るたびに「おっやるか!……いやこの内容なら次回以降でいいかな」が繰り返されるため、もはやいつのパッチでプレイしたのか曖昧であります。まあどうせ全身フルスクラッチってことにゃーならんやろ。なったらなったでいいし。
それはともかく錬成のガチャを実装したやつはクビにしてくれ。頼む。
『地球防衛軍6』をクリアしました。周りが全然PS5入手できてなかったので、夜な夜な野良マルチを徘徊する毎日。吃驚するくらい変化がなく、それが故に面白さも不変。ボケーっと口を半開きにしながらプレイするにはサイコーのゲームです。
とはいえ、最終的なファーミングが極めて単調であること、また連射パッドなど特殊な環境を整えないと厳しいこと(これは前作と同じ)など、「もうちょっとなんとかしてほしかった」のはちょいちょいある。
グラがショボいだのどうのとホザいてるやつは初代をやらせて発狂させたらいいと思うよ。
『三幸』に脳を焼かれました。これは言葉にできない。買え。買って食え。
苦痛に耐えきれぬ時 pic.twitter.com/vzUJGQiC1n
— 禁酒55日目 (@zuboimi) 2022年10月12日
11月。
『モノクロームメビウス』をトロコンしました。言いたいことがたくさんある。これは怒りに近い感情である。なにがシナリオかと。なにが『うたわれるもの』かと。IPを舐め腐り磨り潰すのもええかげんにせえと。
とにかく醜悪で目も当てられない部分が、大本営発表でプッシュしていたシナリオ回りだったのが本当に救えない。キャラクターのセリフは90年代エロゲーの水準もしくはそれ未満であり、現存するしょうもないスマホ向けソシャゲと同等である。読むに値しない。
しかしそれでも『うたわれ』のブランド力と、かろうじて・ギリギリ・なんとか・がけっぷちで及第点のバトル回りの調整が俺をトロコンまで掻き立てました。二度と起動することはあるまい。そうそう、パッチ当ててバグ出すのはやめとけよ、コンシューマだとけっこーカネかかるんじゃなかったっけ?
『モニタ』回りを一新しました。4K&4K! こればっかりは実際にやってもらわないとなー、言葉じゃ通じないよな―、視覚的な問題だからなー。
メインに据えたASUSのTUFはヨドバシかどっかのレビューにあったとおり時折ちらつきますが実害というほどではなし。もう絶対に1080pに戻れない。4Kは世界の基準です。
12月。
やべえ全然ゲームやってねえぞ! いや確かに『Overwatch 2』は結構遊んでた! 仲間揃えて5人でランクマッチとかやってた! けど動画にも画像にも一切残ってない……。SteamがF12キー一発でスクショ撮れるのがどんだけ有り難いかって話ですわ。
まあとにかくオッチ2はそこそこやってました。サポートばっかりでゴールドいくかいかんかみたいな水準でしたけど俺は楽しんでいた! だからこれは良いゲーム!
『Backpack Hero』を一通りクリアしました。この手のカードゲーム風ゲーム(といえばいいのか?)は全て『Slay the Spire』と比較される定めにあり、それはゲームの内容であり、価格であり、とっつきやすさであり、アートであり、サウンドであり、その他諸々であったりするわけですが、もちろん本作はスレスパを超えていません。ハイ終わり。
なわけねーだろ。ぽっと出のアルファ版のゲームがスレスパいきなり超えてたまるか。このゲームは、インベントリ整理要素……すなわち多くのゲーマーにとって親しみ深いバイオ4のアレをゲーム性に落とし込んだ上で、さらにデッキ構築タイプの複雑さを加えているのがミソです。もうこの時点で唯一無二と言って過言ではない。
たしかに粗はあります。なんせ未完成品なんで。無限コンボはあるし周回のバランスは無茶苦茶。キャラクター性能の格差もひどいもんです。それをふまえてなおこのゲームには未来を感じる。いや、もしかするとこのゲームではなく、このゲームを作った人の次のタイトルにかもしれない。
夜にプレイを始めて、気づいたら夜だった。つまりこのゲームが2022年において最も優れたタイトルです。
と思うじゃん? もう”決まった”と思うじゃん? わかんねーもんだよな。『Stackland』を一通りクリアしました。マジか……。またカードゲーム風ゲームの名作来ちゃったか……。
これは俺がそういった傾向の作品が好きって話では全くないです。『BH』と本作はカード要素を抜いたら全然似ていない。というかこれ、RTSです。一番近いのは『Age of Empires』シリーズ。あれの内政を複雑めにして戦闘を軽くした感じって言えばいいのかな。
ゴールが薄らぼんやりとしか見えないシムシティをしながら、僅かに見える手がかりに向かい、そしてそこに立ちふさがる敵を”順当に”倒す。その順当さが現段階での本作の奥の浅さですが、300円のゲームに何を難癖つけとるんやという話です。
まともに動くWindowsPC持ってるならとりあえずやれ。つまりこのゲームが2022年において最も優れたタイトルです。シンタックスエラーを検知しました。最も優れたタイトルを再定義してください。
2022年 Game of the Year
いやー! どうかなーー! いっちゃんよかったゲームかーー! むっっっっずいなーー!
でも最初にひとまず言うたるわ、『ELDEN RING』だけは”ない”。それはアレの品質が低かったってコトじゃなくてね。「期待されたもの」と「ありうべきもの」と「実際にお出しされたもの(パッチなしで)」の乖離が激しかったっていう意味でね。グローブなしグラウンドあり目突き金的アリならそりゃ『エルデン』がGotYでしょうよ。でもそんな結論誰が聞きたい? 俺は聞きたくない。つまらんから。
じゃあじゃあじゃあ!? 『じんるい』枠!? また『じんるい』枠なの!? ……そうだね。そうかもしれないね。でもちょっと待ってほしい。そう、『20 Minutes Till Dawn』だ。あれはまともに面白かった! 手緩い表現を使わずに言えば「面白いVampire Suvivor」だ。クソみてえなエンドレスモードがあったりしたけど、総合力の高い一本だった。キャラもかわいいしね。
でも今年を代表するかと問われると……やはり……
そうだ! そうだ! そうだ! 『屍喰らいの冒険メシ』!『屍喰らいの冒険メシ』!!『屍喰らいの冒険メシ』!!! 殺戮者のエントリーだ!
私は日本一ソフトウェア狂信者ではない(定期)。
私はクソゲー喰らいではない(指差し)。
私は無償デバッガーではない(確認ヨシ)。
しかしどうだっただろう。確かにゲーム進行不能バグという令和にあるまじき態度で登場してきた本作、俺がプレイしていた限り結局最後までバグだらけだったが、ゲーム自体はそこそこ面白かった。良くも悪くも日本一のそれであり、貶されも褒められもない、毀誉褒貶という言葉がふさわしい内容だった。
で、あればどうか。突き抜けたクソだったか。ノーだ。一際輝く原石だったか。それもノーだ。ゆえに本作もまたGotYではない。
で、あれば、どうか。本年度を代表するタイトルは何か。無論、順列をつけるならば一位ははっきりとする。『Backpack Hero』だ。だが、それが2022年を代表するに値するタイトルなのかとなると甚だ疑問、否、それはない、そうであってはいけないと俺は思います。
年を代表するタイトルは良きにつけ悪しきにつけ、抜群に突き抜けているものであるべきではないでしょうか。今年弊サイトでとりあげたタイトル群に、そうした”パワー”があったか。ないですね。残念ながらでも喜ばしくでもないです。ないものはない。ただそれだけ。
よって、2022年のGotYは「無」です。
2023年はもっととんでもねえ・えげつないタイトルがバチクソ出まくりますように。